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竹中造形ブログ

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ZBrushで3Dプリント用に寸法指定して出力する

ZBrushのプラグインに「3D Print Exporter」があります。
これで寸法指定してファイル出力できます。
(この記事を書いている時のバージョンは4R6です)

例えば、下図のように裏に磁石を仕込む為の凹み作りたいとします。
キャラクターの形状から円柱をダイナメッシュブーリアンの差で抜いています。

 
現物の磁石の寸法を測ります。
この磁石は、直径18.7mm、厚さ4.8mmでした。

 
サブツール内の凹みを作るために使った円柱を選択し、これを直径19mmとして3Dプリント用に出力します。
(磁石が嵌らなかったら嫌なので19.5mm位でもよいかもしれません)

出力したいものだけ目のマークをオンにしてます。
 

3D Print ExporterのAdvanced options<<<を開いて、


for all Tool
set selected subTool size(選んだサブツールのサイズに設定する)
Export in separate files(分けて出力する)
をオンにしておきます。


mmにしてUpdate Size Ratiionsを押すとZBrushが認識しているサイズがXYZに表示されます。
ここを今回は19mmにします。

③STL、VRML、OBJのどれかを押すとファイルを出力します。
Visibleをオンにしていると表示されているサブツールのみ出力されます。
 


次の画面ではファイル名をどうするか聞いてきます。
今回はChoice2のサブツール名をファイル名とします。
同一サブツール名があると上書きされるようなので、事前にサブツール名を確認しておきましょう。 



出力されたSTLファイルをminimagicsに読み込み、寸法を確認してみましょう。
ミニマジックスの寸法測定機能は右上にある「距離」タブ内です。
ミニマジックス2.0の時は直径も測れたのですが、3.0になって点点間のみになってしまったようです。

更に念のためBlenderにも読み込んでみます。VRMLとOBJはミニマジックスでは読み込めません。
addonにMeasureというのがありますので、編集モードで2点を選択してUpdate selectionを押すとブレンダー内の寸法が表示されます。BUはブレンダーユニットの略だったと思います。
何もいじってなければ1ブレンダーユニットは1ミリです。


手元に来た出力品は既存のパーツとピッタリ合いました。
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